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自分が感銘を受けたあらゆるジャンルの作品を完全な主観で備忘録的に書きとめていきます。 ■このブログの続きとして、【2109年を生きるゲーム職人への手紙。】に移転しました。 ■ときどきネタバレを含むのでご注意のほどを。
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あけましておめでとうございます。


昨年出逢った心の名作のうち、一番衝撃的なアニメ作品は『時をかける少女』でした。

ぶわっと泣いて、何度も何度も観ました。

なぜあの作品がよいかという構造的な話よりも、ぼくは『自分がなぜこんなにも感動してしまうのか』に注目して、それを分析するために、観たいという気持ちが押し寄せてくる間中、ただひたすら観つづけました。


一番ぼくが好きな部分は、真琴が未来にむけて具体的な夢(ビジョン)を持ったことです。

具体的というのは、人生設計やその方法論が確立されているかどうかではなく、『自分が進みたい方角』がしっかりわかっているという意味です。
心にコンパスを持つことで、ひとは迷っても迷っても、方向修正したりしながら進むことができます。


自分がこれからどんな道を辿っていくかは誰にだってわかりません。
たいせつなのは、どの道を歩くかではなく、どの方角に向かって進めば自分はほんとうに納得して生きられるか、これをわかってることだと思います。

この作品は、なんとなく日々を歩んでいた真琴が、とある事件をとおして一つの大きな夢を見つけ、進むべき未来を見つめてまっすぐに生きてゆこうと決意する様を描いています。

ぼくがステキだなと思ったのは、その純粋さ晴れやかさはもちろんのこと、真琴が未来に対して明確なビジョンを持ったことです。
物語の帰結として、日常の幸せを再確認するだけにとどまらず、事件が解決して恋が実ってハッピーエンドというのでもなく、未来をどう生きていくか(生きていきたいか)という気持ちを主人公が持ったことが嬉しかった。


厳密にいえば、心のコンパスはみつけるものではなく、出逢いや経験のすえに、心のなかに生まれてくるものですが、なかなかそれに本人が気づくことができないもので。

だから、(すでに心に芽生えているであろう)コンパスをみつける。

ぼくと『時をかける少女』の出逢いは、そのきっかけのひとつでした。


(※)そういったドラマの深さの点で見ても、過去のタイムリープ諸作品から一段深化させた作品なのだなぁと思いました。

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