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自分が感銘を受けたあらゆるジャンルの作品を完全な主観で備忘録的に書きとめていきます。 ■このブログの続きとして、【2109年を生きるゲーム職人への手紙。】に移転しました。 ■ときどきネタバレを含むのでご注意のほどを。
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一年の締めくくりとして、今年ぼくの心をいろんな意味で打ちのめし、育ててくれた中心的な存在たちに触れたいと思います。


2006年のぼくのビジョンは『心の育てなおし』でした。

今のままの自分ではこの先だめになってしまう。そう痛烈に感じたのは、2005年の話です。
だから、自分を内省する一年と決めて、2006年はすこし社会から距離をおき、様々な方面からのインプットを試みました。

○7つの習慣
○内田樹
○槇原敬之
○時をかける少女(アニメ)
○太陽と星と銀竜の詩篇ロマンシングブレス(P.A.S.)
○家族と友人

手助けとなったものは本当に無数にあるのですが、特にいまの自分をつくるにあたって重要な意味合いを持つ、これからも指針になるであろう存在たちです。
そのどれもがまだまだ未消化で、これからも本気で付き合っていこうと思っています。
話し出すとキリがないので、いくつかだけ触れてみます。

●槇原敬之の『僕が一番欲しかったもの』
音楽を聞いて、初めて泣きました。
アニメの感動を思い出してそのテーマ曲で涙をながすことはありましたし、音楽を聞いて心に深く残って眠れないようなこともありましたが、音楽を聞いて涙がぼたぼた落ちるといった経験は、これが初めてでした。

理由は歌詞のまんまです。
自分の心の奥底に眠っているなかば無意識の本心に、自分の外側から降ってきた言葉によって気づかされることが、これほどの感動になるのだと驚きました。
感動の根っこを知ったような気分です。

●内田樹の『疲れすぎて眠れぬ夜のために』
何度読んでも含蓄のある本で、中でも「ワンランク下の自分に」の項が自分の客観視に役立ちました。
文中で<満たされない欲望に灼(や)かれる>と表現されたように、その時のぼくはまさに『<もう一ランク上の自分>でなければだめだ』という強迫観念に支配されていました。
自己肯定感の喪失というやつです。
<人間はわりと簡単に壊れる>という話もどきっとしましたが、この項で一番目が覚めるような想いをしたのは、可能性についての話です。

「私には無限の可能性があるのかないのか、どっちですか?」

これはぼくも知りたかった。それに対する内田先生の答えは次のようなものでした。

<自分の可能性を最大化するためには、自分の可能性には限界があるということを知っておく必要があります>

この一見逆説的な言葉は、ずうっともやもやしていた思いに答えを与えてくれました。
これを知って意識するようになってから、様々な局面でこの考えに通ずるものがあることに気づくようになりました。
限界を知るということは、自分に見えているものと見えていないもの(できること、できないこと)を知る、ということです。
つまり、自分の視点(視野)の外側にある世界、裏側にあるものなどを知って、初めて、最初の「自分の視点」がどういったものだったかを理解できる。そしてこんどは、自分のポジションが見えるようになるので、自分の活かし方に気づく……という風です。
視野(フレーム)の問題です。

可能性という言葉の捉え方もそれにつれ変化し、それによってどう生きるべきか(自分の可能性をどう伸ばしていきたいか)の指針が一つできました。

 

自分の心と向き合い生きるにあたって、とても多くの指針を今年見つけることができました。
心のかたちが変わるというのは、『すべての物事に対する感じ方』が変わるということです。この一年は、これからの生き方を基礎づける、本当に貴重な一年になりました。
ここに書いたものも書かなかったものも含め、どれもが、一生のかけがえのないぼくの財産です。

深い感謝を込めて。よいお年を。

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